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肩こりと肩甲骨②
肩こりと肩甲骨と言う題だが
肩甲骨をみれば 上肢の状態がだいたいわかる。
肩甲骨についてランダムに書いてみよう。
肩甲骨の変位が大きければ股関節を疑う。
腰痛も股関節痛もないという人多いので見過ごしがちだがよく診る必要がある。
肩甲骨の変位に直接大きな影響を及ぼすのは
特に菱形筋、次に僧帽筋 円筋類 前鋸筋
私見では固有背筋群も重要である。
本来、胸椎からの末梢神経の流れを改善すれば、骨格筋群は放置してもたいていの問題は良くなる。
その理屈はは間違ってはいないのだが、菱形筋の力が強すぎて菱形筋の癖が簡単には取れない。
表面的なアプローチをしても状況はあまり変わらない。
しかも菱形筋の癖は結果であり、原因ではない。
構造上の問題(原因)は他所からくる。
ストレスからの問題はダイレクトに来るようだ。
菱形筋はその力で胸椎と肩甲骨の位置を決めている。
つまり胸椎の末梢神経の流れを左右しているのだ。
これが 肩=肩甲骨 の少しややこしいところである。
肩甲骨は同側の腸骨とも関係する。
肩も腰も同側に症状がある人は多い。
鎖骨は肩甲骨と体幹をつなぐ唯一の骨である。
が鎖骨が肩甲骨を支えているのではない。
肩甲骨を体幹に結わえているのは
菱形筋、前鋸筋だ。
鎖骨は決して強くない骨だが、急所をプロテクトしているかのような位置にいる。
胸鎖関節と肩鎖関節は肩関節の可動性には影響する。
肩甲骨は肩甲上腕関節動きの補助をする。
肩甲骨自体が動くことで肩の可動域を拡大している。
背中が固い=肩甲骨の動きが減少=腕の可動域の減少=
バンザイしても腕が真っ直ぐ伸びない=年寄の様相
=持久力が減少=背中が固い
地獄のループだ。
そのポイントは肩甲骨の動きである。
肩甲骨の動きの減少ではなく
動きのスムーズ性が失われると もっと良くない。
肩痛になるならまだましな方で姿勢が極端に崩れる原因になりかねない。
要注意である。
回旋腱板は上腕骨の動きと全身の姿勢に関与する。
固有受容器が集積しているので肩全体の状況を表わす指標にもなる。
肩甲骨の急所を回旋腱板ともう一か所あげるとすれば
それは肩甲棘である。
理由がよくわからない。
経験上のものだ。
理屈がはっきりしないので詳述しない。
とにかく肩甲骨については
いろいろなことを知っておいて損はない。
二足歩行で前足が手になって十本の指を駆使して緻密な動きも可能になった人間の肩甲骨は
他の哺乳類とは全くその性質、用途が異なる。
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