寝違えの話 | 札幌市南区澄川の整体・カイロプラクティックならTBBカイロセンター

寝違えは、朝起きると昨日まで何ともなかったのに首を廻すと痛い。

痛くてあまり首を廻せない。

あれっと思っているうちにどんどん、さらに首が回らなくなっていったりする。

ここで注意したいのは、頸椎ヘルニアもそんな感じで発症することがあるので気をつけるべきということ。

寝違えと頸椎椎間板ヘルニアは病態が全く違う。

頸椎ヘルニアは軟骨組織の器質的変化があり、MRI検査で診断確定する。

寝違えはどこにも器質的変化は見当たらない。

一時的機能変化がある。

症状が首にとどまらず腕にも拡散していくなら頸椎ヘルニアの疑いがある。

いっぽう症状がほぼ首に限定されるのが寝違えだ。

ひどくなると首がほとんど回らなくなるが、腕に痛みが拡散することはない。

日頃の心がけが良ければ？

数日すれば少しずつ良くなっていくことも。

寝違えは五十肩と少し似る。

ただ五十肩は普通気の長い経過をたどるが寝違えは普通性急な経過をたどる。

肩こりの項で言ったことだが、肩と腕と首と上背部は同じ部位の異なる名称だ。

それくらい連動している。

寝違えはまさにそれを証明するかのような状態である。

話はそれるが首がまわない　という慣用句は

借金で首がまわらない　という言い回しの時しか使わないようだが

やりくりができなくて困っている状況だ。

この表現には絶望感や悲壮感は漂っていない、むしろかすかな諧謔感が匂ってくる表現だ。

寝違えの病態と相似している。

まさに寝違えのことだろう。

首が痛くて回らないのは、何かをする時にとっても不便で困ることだが何もしていなければ何も困らない。

何かをしようとすれば　たちまち困る。

なるほど

何もやりくりができない状態だ。

ただ寝違え発症のきっかけが借金だったという

話は残念ながらまだ一回も聞いたことがない。

一回でも聞いたことあれば話のネタ帳に載るのだが…

へそが曲がっている＝へそ曲がり

心が曲がっていて、性質が素直でない意。

へそが身体の正中線からずれていれば身体の歪みがある状態だ。

それをことわざでは心が曲がっている意味で使う。

もちろん身体的状況の意であったら、そのまんまだからことわざにはならない。

昔の人も身体が歪む意味をちゃんと知っていたのだろうな、とつくづく思う。

むしろ昔の人のほうが直感的に鋭く状況を認識していただろうと思う。

ことわざひとつ見てもそんなふうに推測してしまう。

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