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カイロ理論よもやま⑩  アジャストメント③

前回の続き

 

アジャストメントについての私見

 

当然アジャストする前に、必ずリスティングを確定する。

 

椎骨の三次元的変位(方向・角度)の確定である。

 

それは手技の実践において最重要であるが、現実には椎骨が変位している(ずれている)のではない。

 

局所軟部組織(椎間板・関節胞・靭帯・深部筋)の過緊張(委縮、膨隆)により

 

椎骨が変位しているかのような外観を呈しているのである。

 

それを椎骨が変位していると仮定して行うのが

 

古典カイロ理論における矯正技術である。

 

アジャストによって軟部組織の過緊張が緩和される。

 

結果、軟部組織のどこかで生じていた神経圧迫が解消される。

 

これが矯正技術の効果。

 

一般的にカイロプラクティックの効果と言われているのがこれ。

 

局所の症状軽減に時に卓効を示す。

 

TPOをわきまえればとても使い易く、喜ばれる技術である。

 

が、姿勢改善の効果は無いに等しい。

 

大きく、たくさん 椎骨が変位している外観を呈する時は

 

適応外である。

 

炎症が強いときも適応外。

 

関節が過緊張で固まっていれば適応外。

 

逆に関節に可動性亢進があっても適応外。

 

怪我、感染があれば適応外。

 

小児、高齢者も適応外。

 

結構 適応外がある。

 

よって矯正技術(アジャストメント)は

 

カイロプラクティックの一分野にすぎず、

 

そのごく一部でしかないのだ。

 

 

 

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